ピクノジェノールとは
その正体はフランス海岸松樹皮抽出物
ピクノジェノールは、フランス南西部ボルドー地方とピレネー山脈の間の大西洋岸に生育する、樹齢50年以上のフランス海岸松の厚い樹皮より抽出された水溶性のエキスである。
このエキスには、40種類を超える生理活性物質が含まれている。
その40種類は全て、抗酸化物質として知られる多様な、フラボノイド類である。
フラボノイドは植物に広く含まれる緑や青、紫、赤などの色素物質で、紫外線を吸収し、活性酸素を消去することによって、DNA(遺伝子)の損傷や病気、老化から植物を守っている。
ピクノジェノールはこのフラボノイド類が凝縮されたもの言っていいのである。
40種類のフラボノイド類の集合体であるピクノジェノールの抗酸化作用は、強力な抗酸化物質として一般的に使われているビタミンCの340倍の効果があり、同じくビタミンEの170倍、という凄みのあるもので、今のところ最強の抗酸化物質とみられているのである。
ピクノジェノールの健康復元効果は、ほぼ460年前にこの物質が発見された当時すでに知られていた。
1535年、フランスの有名な探検家ジャック・カルチェの探検隊は、カナダ湾のセントローレンスを発見した。
しかし、その直後カルチェらの探検隊は悪天候と氷河に阻まれその地で動きが取れなくなり、長期間閉じ込められてしまった。
そのため、野菜不足から隊員たちは壊血病で次々と倒れ壊滅状態に陥った。
壊血病はビタミンCの欠乏によって起こり、出血や貧血。口腔粘膜の異変、無力症といった重い症状に悩まされる。
極限状態を突破していかねばならない探検隊にとっては致命的な病気である。
あわや全滅かという時、彼らは幸運にも一人のケベック・インディアンと出会い、「アネダ・パイン・ツリー」という一種の松の樹皮から抽出したお茶が、壊血病に効くことを教えられた。
半信半疑ながらそのお茶を飲んでみると、実際に壊血病はみる間に改善していき、カルチェの探検隊は全員無事にフランスへ帰還することが出来たのである。
カルチェはこの出来事を航海日誌に詳しく書き、その400年後、カナダ・ケベック大学の客員教授で、松の樹皮やクルミの殻に含まれるフラボノイド類の研究をしていたジャック・マスケリエがその航海日誌を読んだ。
教授はそこに書かれていたアネダ・パイン・ツリーに好奇心を抱き、研究の末、その松の樹皮には、ビタミンCの抗壊血作用を増幅させるフラボノイド類が多種類含まれていることを解明したのである。
そのフラボノイドは、他の植物に含まれているフラボノイド類とは異なる「活性の高い生体フラボノイド」であり、壊血病への即効性はそこからもたらされたのだった。
フランス人だったマスケリエ教授はフランスに帰ってからも生体フラボノイドの研究を続け、より生理活性の高い生体フラボノイドを自然界に探し続けた。
そしてついに発見されたのが、フランス南西部の海岸地帯からピレネー山脈にかけて生育している「フランス海岸松」だったのである。
1966年、この松からの抽出物は、マスケリエ教授によって「濃縮物質を配達する物質」を意味する「ピクノジェノール」と名付けられた。
このフランス海岸松からの抽出物「ピクノジェノール」は、通常のフラボノイド類よりはるかに水への溶解性が高く生体への有効性に優れるプロアントシアニジンならびに、健康復元効果をさらに高める多数の有機酸からなる、複雑な組成の強力な活性酸素消去抗酸化物質とした世に知られることになったのである。
ピクノジェノールは、名前が付けられた直後から、水溶性で生体への吸収が早く、その即効性、有効性の高さ、広範囲性が多くの研究者に注目され、各国での研究が瞬く間に広がって行った。
やがて、それらの研究を広く公開するために、国際シンポジウムが毎年開催されるようになったのである。
ピクノジェノールの効用
幅広い適応力でからだを守る
効用その1 強力な抗酸化作用
→活性酸素を除去し、細胞や血管を酸化の害から守る
効用その2 末梢血管の拡張作用および血流改善
→弾力性のある血管をつくり血液の流れをスムーズにする
効用その3 血小板の凝集抑制作用
→心筋梗塞や脳梗塞の原因となる血栓を抑制する
効用その4 血管を強化し、また柔軟にする
→血液や水分漏洩を防ぎ、むくみなどを解消する
効用その5 結合組織の補強作用
→毛細血管の主要成分であるコラーゲンの生成を促し、抵抗力・浸透率を増強させる
もろい毛細血管を丈夫にさせる
効用その6 ビタミンCの生体内作用に対する増強作用
→ビタミンCやEと相乗的に抗酸化活動をし、ビタミンCの役割を保護・強化する
効果その7 抗炎症作用
→アレルギー性疾患の要因となるヒスタミンの分泌などを抑制する
ピクノジェノールの科学
世界中で研究されている

ピクノジェノールは他の代表的な抗酸化物質よりも、活性酸素消去能力が高いことが確認されています。その抗酸化力はビタミンCの340倍、ビタミンEの170倍と群を抜いております。

ピクノジェノールはいくつかの抗酸化物質が相互に作用する「抗酸化ネットワーク」に密に関わっています。体内で発生した活性酸素を消去するためにビタミンEやビタミンCは自らが酸化されてしまいます。しかし、酸化されたビタミンCはピクノジェノールによって再生されその再生能力は27時間持続します。

25人の健常人に対してピクノジェノールを150mg/日、3週間継続投与した結果、被験者の血漿中ORAC(活性酸素吸収能力)が3週間、6週間ともに約40%上昇しました。一方4週間のウォッシュアウト後にはORAC値はほぼ摂取前の状態に戻りました。

ピクノジェノールは特定のタンパク質に対して高い親和性を示します。特に肌の弾力性に欠かせないコラーゲンや、エラスチンと強く結合します。
・コラーゲンとの結合率 33.9%
・エラスチンとの結合率 41.0%
・不特定タンパク質との結合率 2.1%
・皮膚モデルとの結合率 37.9%

コラーゲンの分解防止作用を確認するためにタンパク質の遊離アミノ基をコハク酸化し、呈色反応を測定した結果、マトリックスプロテアーゼ-1(MMP-1、コラーゲナーゼ-1)によるコラーゲンの分解は濃度依存的にピクノジェノールにより抑制されました。

ピクノジェノールはコラーゲンやエラスチンと堅く結合することで脆弱な毛細血管を強化します。これによりピクノジェノールは出血や浮腫による下肢の水分貯留と膨張を減少することが示唆されています。

血小板凝集はアテローム性動脈硬化を引き起こす重要な要因とされています。喫煙者に対してピクノジェノールを100mg/日を経口投与した結果、COX抑制剤(アスピリン)と同等かそれ以上の血小板凝集抑制効果が確認されました。

25人の健常者に対して、ピクノジェノールを150mg/日投与した結果、LDLコレステロール値が7.2%減少しました。また血漿中LDL値は4週間のウォッシュアウト後はほぼ投与前の状態に戻ったのに対して、HDL値はウォッシュアウト後も維持されました。

恵寿総合病院、産院院長の小濱隆文医師らは39人の月経困難症患者に対して、ピクノジェノールを30-60mg/日に経口投与した結果、約60%が月経痛の改善、腹痛、腰痛が軽減したことが明らかになりました。

40人の糖尿病性網膜症患者に対し、150mg/日のピクノジェノールを経口投与で2ヶ月間継続し、被験者の網膜を検査した結果、網膜に著しい改善が見られました。治験を行った医師は半定量スケール法による評価の結論としてピクノジェノールを投与した被験者の53%に「良い」あるいは「非常に良い」という効果を確認しました。

11人の軽度の高血圧症患者(140/90mmHg以下)に対して200mg/日のピクノジェノールを4週間継続投与し、無作為クロスオーバー二重盲検比較テストを行った結果、最大血圧は平均約133mmHgまで低下することが確認されています。

ピクノジェノールはアミノ酸アルギニンから動脈表層中の一酸化窒素(NO)を生成するための酵素である一酸化窒素シンターゼ(NOS)の働きを促します。その結果、血管の周りの筋肉を弛緩させストレスによる血管の収縮を防ぎます。
ピクノジェノールと鍼灸治療
血流改善に最も有効
鍼灸治療への応用は特に急性な運動器系疾患に切れ味よく治療効果を補助的にサポートしてくれます。
当院でその効果を確認した症状には、
・筋筋膜性腰痛(ギックリ腰様の急性症状も含む)
・腰部椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・膝痛(変形性膝関節症、半月板損傷、靭帯損傷)
・肩こり
・頸椎症
・頸部椎間板ヘルニア
・肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)
・リウマチによる関節痛
・腱鞘炎
・外(内)側上顆炎(野球肘、テニス肘、ゴルフ肘)
・筋肉痛(激しいスポーツ後)
また、慢性疾患にも緩やかながらその効果は確認されています。
・頭痛
・睡眠障害
・生理痛
・皮膚異常
・喘息
・軽度高血圧症
・糖尿病性網膜症
・眼底出血
・眼精疲労
・ニキビ
・冷え性
・慢性疲労症候群
・パーキンソン病(疾患そのものが改善するのではなく随伴症状が軽減するようです)
その他、紫外線予防、生活習慣病予防、疲労回復、美肌効果等でも役立っているようです。
急性疾患に於いては、炎症反応の過程で発生する活性酸素を除去することで、消炎作用を促し、血管保護や血流改善もあいまって治癒力が高まり切れ味よく効果を示すものと考えられます。
慢性疾患に於いても、虚血な状態が症状の回復を妨げているものが多く、また症状の自覚期間が長い程、身体的に交感神経が亢進した状態にあり、さらに血管の収縮を招き、回復力を低下させていると思われます。実際に抹消の血管抵抗値を測定すると、その数値の上昇が認められ、抹消の血管が収縮していることが確認されます。ピクノジェノールを摂取して2〜3ヶ月摂取して頂き、末梢血管抵抗値の減少(あるいは正常化)に比例する形で症状の改善が認められる傾向にあります。
安全性について
世界50各国で愛用されている
ピクノジェノールは下記の各試験により安全性を証明しています。
・急性毒性試験
・生殖毒性試験
・感作性試験
・眼粘膜刺激性試験
・皮膚一次刺激性試験
・ヒトパッチ試験
ピクノジェノールは2003年5月、米国において食品として一般的に安全であるGRAS(Generally Recognized As Safe)の認定を受けています。
