鍼灸治療について
東洋医学的な鍼灸治療
東洋医学的な鍼灸治療は、患者様の身体から得られる様々な情報を総合的に判断して、「証」(東洋医学的診断)を定めます。この「証」というのは、西洋医学的な診断名や症状そのものを示すのではなく、患者様の体質的なタイプを表すものと考えていただければ良いと思います。鍼灸治療はこの証に基づいて決定されます。
身体からの情報には、脈、顔貌、舌、声の質、目の状態、腹部の状態、背部の状態、皮膚の状態、経絡の反応、ツボの反応などがあります。それぞれの情報を総合的に判断して「証」を立てるのに役立てます。
体質的なタイプ分類は、上記身体からの情報を基に陰と陽、虚と実、五臓のバランスで表しています。
鍼灸治療はこのバランス調整を軸にした治療になります。
現代医学的な鍼灸治療
現代医学的な鍼灸治療は、鍼をした局所レベルの血流量の増加が期待できる。
という事実に基づいて、解剖学的、生理学的アプローチによる鍼灸治療になります。
ある意味患者様には理解し易い治療法なのかも知れません。
特殊な鍼灸治療 頭鍼療法
大脳皮質の機能局在を頭皮に投影し、(治療)定位区を定めて治療に用います。
多くの場合が、中枢性疾患に応用してきましたが、最近の研究により、自律神経の調整や痛みの治療、精神障害への応用が期待できることが示唆され、臨床に応用しています。
「頭鍼療法研究会」に所属し、全日本鍼灸学会等でもその研究内容を発表しております。
「はり」と「きゅう」のお話

「鍼」
鍼はエチレンオキサイドガス滅菌済みディスポーサブル鍼(セイリン株式会社、ステンレス鍼)を使用しておりますので衛生面に関してはご心配ありません。
鍼の太さは、直径0.14mm〜0.20mmで太さ別に4種類の鍼を用意しております。
この太さは、髪の毛ぐらいの太さ(それよりやや太いくらい)に相当するものとイメージして下さい。
鍼は痛くない!?
鍼刺激は、痛みと同じ神経を介して入力されます。
ゆえに「痛みは無い。」というのは嘘になります。
しかし、生体に対して無害な痛みとして入力されるため、大きな苦痛を伴うものではありません。
「鍼は痛いのでは(あるいは怖い)!!」と言われる患者様に対しては、施術者側の工夫と技量が求められ、鍼治療における苦痛や不安を与えないことが条件だと考えています。
鍼灸治療は我慢しながら受けるものではありません。
また、痛い治療ではありません。
安心して受診して頂けるよう常にこの点は意識して施術しております。
皮膚の下には、血管、神経の受容器、汗腺などが存在します。まれに、この様な器官に鍼先が当たると、痛みを伴うことがあります。ある意味意識して避けることが出来ない部分です。不快な感覚を自覚した場合は遠慮なくお申し付けください。すぐに対応致します。
鍼による刺激の与え方
当院で行われる刺激の与え方。
・接触鍼(皮膚に鍼先を当てるだけの鍼)
・単鍼(鍼を刺したら直ぐに抜く鍼)
・置鍼(鍼を刺したら一定の時間刺したままにする鍼)
・電気鍼(刺した鍼に電気を流します)
・運動鍼(鍼を刺したまま運動をして頂きます)
基本的には上記手法を用いて、患者様の身体に合わせて施術致します。

「お灸」
お灸は基本的には温灸法(温めることを目的)によるものです。
体感温度は40℃〜42℃程度の熱感になります。
人の熱刺激による反応はこの熱量により活性され、血流を増加させます。
また、最近の研究によると、「ヒートショックプロテイン」というタンパク質が産生され、自己免疫能力を促進することも解っています。

お灸の種類
お灸種類には次の様なものがあります。
・温灸1(セラミックの台座にもぐさをのせて温めるお灸。このお灸が中心です)
・温灸2(温灸1より体感温度が高めの既製品のお灸)
・透熱灸(昔ながらのお灸です。風邪予防灸、中風予防灸、痔封じの灸として行います)
・BANSHIN(電子温灸器。先端から約0.5秒間に1回65℃の熱を放出します。)
温灸1はオリジナルの灸で限定された治療院でしか受けられないお灸です。
温灸2は一般的に「せんねん灸」のようなお灸で比較的熱く感じるお灸。急性症状の患部やツボを刺激する際に用います。
透熱灸は皮膚に直接やるお灸なので、軽度(小さな)火傷を伴います。現代のお灸としてはあまり好まれないお灸となってしまいました。
BANSHINは動きに伴う痛みの治療に用います。
小児はりについて

原始的な生命体
小児はりは決して痛みを伴うものではありません。
逆に慣れてくると、「ケタケタ」笑いながら治療は進み、治療時間も5分程度で終了してしまいます。
大人に行う鍼治療とは別物と考えていただいてよいと思います。
小児はりには小児専用の鍼を用いて接するような刺激で、主に自律神経を整えて生体の防御反応を高めて調整します。
子供の身体はまさに「原始的な生命体」で驚く様な治癒力を備えているように実感しています。
ゆえに小児はりは効くのです。
親子スキンタッチ
当院では「親子スキンタッチ」を指導しております。
過程で行う小児はりとでもいいましょうか?
お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんにやって頂きます。
子供を見守る家族の「手のぬくもり」を子供たちに伝えたく指導しております。
小児はりはお子様の正義の味方
鍼灸院ナヴィア928では小児治療(小児はり)に親子スキンタッチ指導を導入しております。
親子スキンタッチとは、家庭で出来る小児はりとして考案された健康法で『ティースプーン』『歯ブラシ』『ドライヤー』を用いて行います。
お子様の身体と心、心と神経、神経と身体を上手に刺激して健やかな成長を促します。
ご希望の方には無料にて『親子スキンタッチ指導』を行っております。
鍼灸院ナヴィア928はお子様の健やかな成長を応援致します。
たった5分の健康法
慣れてしまえばたった5分で終了。
お父さんやお母さんの温かい手のぬくもりを感じながら心の絆も強くなります。
遊び感覚で話しかけながら楽しく行っていただければ、子供たちの方からスプーンや歯ブラシを持ってくるようになりますよ。
鍼灸院ナヴィア928では、親子スキンタッチ教室をはじめ、多くの方々にご指導して参りました。
継続していただいている親御さんからは、その効果の声が届くようになりました。
夜泣き、疳の虫、アトピー、喘息、便秘など日頃のちょっとした症状から基礎疾患までその適応範囲は広いようです。
また、子供たちの身体的変化に気付き易くなるようです。
子供の心は不安定
子育てを通じて改めて感じることは、『子供の心はいつも不安定なもの』ということであります。
笑っていたと思えば、次の瞬間に泣き出したり、遊んでいたと思えば、急に甘え出したりと。
いつも心は不安定なものです。
そんなときには『大丈夫だよ。』と言ってギューッと強く抱きしめてあげるようにしています。
安心感を覚えればまた笑ったり、遊び出したりする子供を見ていて、私の小児治療にも子供たちに安心感を与えるものが必要と感じ『親子スキンタッチ』の導入を決めました。
「親のぬくもりを感じて育った子供はきっとあたたかい心を持った子供になる」と信じています。
補助療法について
あくまでも補助、基本は自力で
症状によっては、施す鍼灸治療に補助として必要性を認めた場合、以下の補助療法を加えます。
・テーピング/サポーター/コルセットによる半固定(あるいは固定)
・ピクノジェノールの短期服用による消炎作用促進
・抹消の血流促進を目的とした運動療法
などを併用するケースあります。
物質的な補助には別途加算料金がございます。
使用する際には十分な説明を致します。
養生法について
五臓六腑を養う

東洋医学的食養生法を指導しております。
必要な栄養素を毎日用意し食するのは、料理をする立場だと大変なことと察します。
しかし、「五色(青、赤、黄、白、黒)の食材なら何とか揃えられそう。」
という方は多いようです。
彩りと味で五臓六腑を養う食養生をお奨め致します。
興味のある方はご遠慮なくお尋ねください。詳しくお話し致します。
特に小児の健康には抜群です。
筋肉を鍛えよう!
筋肉を刺激することは、身体の代謝という点においても、脳内の血流量においても重要なことと考えています。
以下の運動指導を必要に応じて(希望があれば随時)行っております。
セラバンドによる筋トレ指導(セラバンドは別途購入)
腰痛体操(マッケンジー体操を中心)
膝を強化する軽度運動
ストレッチ指導
人の身体は動いてこそ意味があるのです。
臨床上、運動不足や筋力低下が自覚する症状に密接に関与しているので、激しい運動は必要ありませんが、からだが「ポカッ」と温まる程度の運動は必要です。
